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あなたが始めるデイサービス まえがき 目次

改訂版 まえがき

 本書を執筆した、日本生活介護といらはら診療所共通の思いは、初版でも触れたように、介護という面白い事業を他人にまかせずに、やりたいと思う人たちがどんどん参加できること。介護の現場で働いている若い介護職の人たちが、将来は仲間をつくり、ノウハウや資金を貯め、雇用される者から独立生産者になってもらいたいというものでした。そしてその思い通りに、現場の介護職の人たちにご購読いただきまして、版を重ねることになりました。
 この間、ご承知のように介護報酬などが改められ、統計的な数字にも若干の変化が見られます。本書は、それらの変更を反映させ、改訂版としたものです。
 初版が世の中に出た直後から、多くの方からお問い合わせやご連絡をいただきました。その中には私どもが設立のお手伝いをさせていただいたデイサービスもかなりの数にのぼります。開設者は、介護職の人たちは当然として、サラリーマン、医師、針灸師、主婦、青年たちのグループなど、異業種からの参入も少なくありません。みなさん初めて取り組む人ばかりですが、事業的には順調に推移しています。
 誰でも気軽にデイサービスを始めることができればよい、と考えて出した本書ですが、帯にコメントをいただいていた「生活とリハビリ研究所」の三好春樹さんが、「施設の介護職たちが、いつ辞めてもいいようにお守りとして買っている」と評しているのを聞いて、執筆に関わった私どもは大笑いしています。
 以前、「愛の貧乏脱出大作戦」というTV番組がありました。これは、どん底にあえぐ貧乏店が、TVのバックアップを受けて繁盛店に変身するというものですが、その繁盛店というのは一日の売上3〜5万円というレベルなのです。仮にこれが本当の話なら、デイサービスであれば、4〜5人の利用者がいれば達成できる数字です。それにデイサービスはサービスですから、飲食店のように原材料費もかかりません。デイサービスの事業的な収益力にはもっと注目されてよいと思います。
 私は、本書を手に取った方にはぜひとも起業してほしいと思っています。いずれ若い起業家のためのファンドのようなものも作ってみたいし、この本を読んでサービスを立ち上げた人たちでネットワークを作り、エコマネーなどのシステムの導入にもチャレンジしてみたいと思っています。
 今、厚生労働省もこれまで以上に在宅の推進を掲げています。デイサービスに追い風が吹いていることに間違いはなさそうです。

日本生活介護 佐藤 義夫



<目次>

第1章 デイサービスを始めよう
 デイサービスは在宅介護の切り札
 訪問介護よりもデイサービス
 あなたも経営者になれる

第2章 何から始めるか
 小規模モデル
 既存のデイサービスから学ぶ
 どこで始めるか
 建物を探す

第3章 事業計画を作ろう
 事業主体は有限会社で
 資金を準備する
 施設計画
 運営収支モデル
 スタッフの構成
 トラブル対応

第4章 申請手続き
 申請書類・準拠規定

第5章 デイサービスの開始
 運営コンセプト
 単なる業務にしないために

第6章 成功へのノウハウ
 ポイントはケアマネージャー
 介護には技術がある
 経営者の心構え
 地域に根付くために
 外部のサービスを利用しよう

第7章 さらなる進撃を
 複合経営のすすめ
 高齢者住宅の可能性

あとがき


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